maternity blues

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展示前になると何故かブルーになる。
これを私は展示ブルーと呼んでいる。笑
個展の場合は自由だからそれほどでもないのだけど
グループ展示の時とはまた違うブルーだ。
なんていうかすごい孤独を感じる

とはいえ決してネガティブな意味ではなくて
新しいものが誕生する前のいわゆる産みの苦しみというか
喜びを創り上げるプロセスだと思っている。

少しわたしの話しをすると
わたしの写真は涙が現像液のようなもので
涙に浸して絵を浮かび上がらせている(あくまで比喩です)
だから感情がどっぷり滲んだ色の作品になる

幼い頃から目が覚めると両親も居なくて
いつも寒い中ひとりだった記憶がある
どこに居ても「お前は必要ない」と言われ続けて
ずっと悲しみを背負って生きてきて毎夜ひとり泣いて
家でも学校でも社会に出てからもいつも孤独で
唯一愛した人も失って今世ではもう逢えなくて
心のどこかで「必要とされたい」「愛されたい」
そんなふうに愛に飢えていたのかもしれない

これはかなり大人になってから
良き精神科医と出逢い自分がASDの障害を持っていて
それの特徴である「認知の歪み」だと知る
ここ数年、自分改革をテーマにしていて
ようやくその改善がみられるようになった。

いま「存在価値」をテーマに撮影しているのも
そういう今までの蓄積された感情があるからだろう。

聴く音楽も悲しい旋律のものばかり
明るい音楽は心が拒否してしまうほどに
とにかくマイナー調の悲しい曲が大好きだ。笑

わたしは音楽をやっていたので
撮る写真は音楽とも関係が深い
撮影する時もいつも脳内ではBGMが流れている
悲しい旋律のw
もしくは熱情的な激しい曲かなぁ?(マイナー調のw)

だからかわたしの写真はどこか悲しげで切ない絵になるのかもしれない
おまけに涙で現像するのだから尚更だ。

それでも作品を創り上げる時は瞳も「魂」も輝いている
作業に入るまでがかなり時間かかるのだけれど
エンジンさえ温まったらそこからが速い。
いつもギリギリまで準備せず(眠くてほぼ寝てる←
もう日がない!ってなってからスタートする。

と言うかインスピレーション湧かないと動けないんよね
これだ!と展示イメージが決まったらあとは早い
そんな自分を信じているから焦りも悩むこともない。
自信は根拠ないけど「やればできる子」だから←

ただ自分がやりたいようにやるだけだ
搬入設営さえ終わればあとは満足感で満たされる
展示はだから楽しい!!!
個展はもっと楽しい!!!笑

あ。そうだ。
ベートーヴェンもパガニーニもしかり、
天才というのは生涯孤独なのかもしれませんね。天涯孤独か。
天才と馬鹿は紙一重と言うけどわたしはその両方な気がする←

最後まで読んでくださりありがとうございました!